一般社団法人日本うどん協会

参加していない立場からの第3回讃麺会(笑)

2025.06.08

イベント報告

大変なご無沙汰でございます。

皆様、いかがお過ごしでらっしゃいますでしょうか?

気がつくと、前回の投稿から軽く9ヶ月ほどが過ぎてしまっているので、本来でしたら、「体調でも芳しくないのか?」とか「さぞかしお仕事がお忙しいんでしょう!」などのお声が聞こえてきても不思議ではないのですが、残念ながら投稿できなかった理由は、ただただ、私の「やる気の問題」だけでした(笑)

と、こう書いてしまうと、何やら今現在「やる気」に漲っているかのように捉えられるかもしれませんが、別にそう言う訳でもないんですよね(笑)大事なのは「やる気」よりも「タイミング」かもしれません。今日はたまたま書くのにタイミングが良かった!それぐらいの感じです。

 

§讃麺会とは

そんな訳で、今回は先日行われた「第3回讃麺会」についてのお話です。

と言いましても実は今回の讃麺会、私、出席できておりません(笑)

当日の現場のレポートについては他のライターの方からの報告があると思いますので、私は内部ではなく「外から見た讃麺会」として少しお話ししてみようかと思います。

この日本うどん協会のホームページ内のコラムですので「そもそも讃麺会とはなんじゃ?」的な話は割愛させてもらってもいいのかもしれませんが、本能に大雑把に説明させてもらうと

 

「香川県のうどん業界を中心として執り行われるお客様も含めた関係者の方々の懇親会」

 

こんな感じです。

今年で3回目の開催となるのですが、年々認知も高まりつつあり、今年は参加募集開始から僅か1週間で150名の定員に達して締め切りとなってしまう程の人気ぶりでした。

それほどまでに注目度の高まった讃麺会ですが、当日、実際に出席された方々のSNSの投稿や感想などを見てみると

 

「楽しかった!」

「参加できて良かった!」

「来年も是非、参加したいです!」

 

と、その事前の期待を裏切らないどころか、それ以上に楽しいイベントだったことが伝わってきます。

では何故「讃麺会」がそんなに人を惹きつけるイベントとして成立しているのでしょうか?

「おそらく讃麺会」のその懇親会の中で行われるプログラムの内容それ自体が魅力的な訳ではないと思います。多少、景品の用意された抽選会のようなものもあるとはいえそれも余興のようなもので、讃麺会に参加すれば何か物理的に、経済的に、会社として大きな得が用意されている催しでもございません。

それでは、時間とお金と労力をかけてまで県内どころか関西、関東などの県外からわざわざこの讃麺会に参加するのでしょう?

 

§「讃麺会」に参加する理由

何故「讃麺会」はたった1週間で申し込みが埋まってしまうほどに人気なのでしょうか?

その理由の中には理事長山下を中心に運営側が過去の参加者の方々へメッセンジャーやメール等でしっかりとご案内させてもらったことなどもあるかと思いますが、それよりも重要な要素は

 

「香川のうどん屋界隈は楽しそうだから」

 

これに尽きると思います。

こちらをご覧の皆様だとご存知の方々も多いと思いますが、「讃麺会」なるイベントが立ち上がるそのはるか以前より、香川県内においては十数店舗レベルでうどん屋同志がつながり合い、日々それぞれに情報交換をし合うコミュニティのようなものが成立しておりました。

日々の情報交換も、業務上の相談などもあれば、雑談形式のチャットでの軽いものまで幅広く、本当に学生時代のサークル活動のようなノリでその関係性が成立しており、その雑談のやり取りからイベントの企画が生まれたり、実際にそのコミュニティメンバーを中心としたスタンプラリーが開催されたりしました。

 

そうした活動は決して強制的に参加を強いるようなものでなく、普段のやり取りの中でのノリと勢いで生まれることも多いために参加店舗もひたすらそうしたイベントへの参加を心から「楽しみ」ながら活動することになります。

そうした日々の様子をそれぞれのお店のSNS等で告知することにより、その楽しさがお客様にも伝わって、お客様も「楽しんで」イベントに参加し、そして同じようにお客様もその楽しさをSNSに投稿してくださるようになりました。

そうした取り組みを繰り返すうちに次第に

 

「香川のうどん屋さんってなんかみんな楽しそうですね。」

 

お客様や業者の方、他業種の方達などからそんな風に言われるようになりました。

そして、やはり人は「楽しそう」な事には惹きつけられてしまうんですよね。

「香川県のうどん屋界隈って楽しそう」だから自分もその人たちに出会って話を聞いてみたい、とか実際にそのコミュニティがどんなものなのか自分で体験してみたい、「讃麺会」はそれを実際に体験できる場所として皆さんに注目されるようになってきたのではないか、と。今年の讃麺会を外側から見ていてそんな風に感じました。

 

と、こうして言葉にしてしまうと非常に簡単なことのように思いますが、実際にこうやって「讃麺会」が実施されるまでに「うどん屋コミュニティ」が成熟するにはそれなりの時間や労力が必要となることは言うまでもありません。コミュニティはそもそも人と人との信頼関係に基づいて構築されるものですから、やはり一朝一夕に作り上げることは困難です。

 

コツコツと時間をかけて積み上げていくものになります。だからこそそうしたコミュニティがうまく機能し始めると今回の「讃麺会」のように多くの人を惹きつけることのできる魅力的なコンテンツとして成立することになるんだと思います。

そうした私の周囲の人たちや先輩たちがコツコツと積み上げてきたモノの成果の現れの一つとして見ることができる今年の讃麺会は本当に意義深いものがあるなあ、と感じました。

早くも来年の讃麺会の開催日も発表されました。

 

2026年6月7日(日)

 

私、今年は欠席となりましたが来年は是非とも参加させていただきますので、皆様よろしくお願いいたします。

こんな表彰もやっております(笑)

 

 

 

 

皆さまのご支援ご参加が、
未来のうどん業界を担う次の世代につなげる
大きな力となります。
ぜひ日本うどん協会の活動にご参加ください。