一般社団法人日本うどん協会

つくるうどん 【2024年12月1日】

2025.01.26

イベント報告

皆様、明けましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いいたします(笑)

1月も残すところ1週間を切っている時期にこの時候の挨拶はいかがなもんかと思いつつも年始のご挨拶として、ギリギリ間に合うかな?と一か八かの賭けに出てみました(笑)

どうぞ、皆様のマリアナ海溝よりも深い懐にそっと優しく抱き止めてくださると幸いです。

 

と、かなりズレた挨拶をたった今、ご容赦いただいたばかりの皆様には非常に申し上げにくい内容となっておりますのが今回のイベント報告です(笑)

 

と申しますのもイベントの開催日時は

2024年12月1日

ほぼ2ヶ月前の昨年のイベントでございます(笑)

古来より「来年の話をすると鬼が笑う」と言いますが、昨年のイベント報告をすると果たして鬼はどうなってしまうのでしょうか?(笑)

まあ、鬼がどうなるかはわかりませんが、大抵の場合は怒られるんでしょうね(笑)

大変申し訳ございませんでした。

 

そんな訳で本題へ。

そもそも「つくるうどん」というのは大雑把にいうと、香川県のうどん屋の有志たちで集まって「普段店舗で作っているうどんとは違ううどんを作ってみよう」的なコンセプトでうどんを実際に作って食べ比べてみる勉強会のようなイベントです。

 

 

うどん職人たちがうどんの研究のために毎回、いろんなうどんを作ってみるのですが、うどんを作って学ぶのだから、うどんを食べなくてはいけない。でも、作り手のうどん職人数人だけではでき上がったうどんを食べ切ることもできない。

という訳で、毎回、実際に店舗のお客様や関係者の方々に来て頂いて試食をしてもらって、その感想や評価などを頂戴する流れでイベントは行われております。

そして、今回の「つくるうどん」のテーマは

「さぬきの夢2023」を使ってみよう

来年から本格的に流通が開始されるという新品種「さぬきの夢2023」本格流通は来年ということなのでこのタイミングで試食できるというのは実はかなりレアな体験となります。ですので、一般のお客様というよりも超のつくほどコアなうどんファンや製粉会社さんなど業界に近い方々からの注目度の高いイベントになりました。

 

 

ただし、どうしても小麦の生産量が限られている為に今回のイベントではある程度の人数で参加を制限させてもらうことになりましたので、規模としてはこじんまりとした開催となっております。

 

今回のテーマは「さぬきの夢2023を使ってみる」と言う事なので、わかりやすくその小麦粉の特性を理解するために既存の「さぬきの夢2009」との比較実験を行いました。

 

また加水率によってもその特性が変化するのかも同時に検証する為に

加水率45%、加水率50%、加水率56%

「さぬきの夢2023」「さぬきの夢2009」どちらのの小麦粉も3種類の加水率で製麺を行い、それぞれを試食、比較しました。

製麺を行う職人は

加水率45%   がもううどんのサトシ君 さん

加水率50%   山下義高 さん

加水率56%   清水睦夫 さん

 

うどんは加水率の同じ「さぬきの夢2023」と「さぬきの夢2009」の麺を食べ比べてもらうことになります。その際、出来上がったうどんがどちらの小麦粉で作られたものなのかは伏せられたままです。

 

参加者は試食した感触を元にどちらが「さぬきの夢2023」なのかをアンケートに記入します。この手順をそれぞれの加水率のうどんで行っていき、最後に正解を発表させてもらいました。

 

うどんと言う極めてシンプルな食べ物で、食べ比べを行うので、その違いを見極めるのも中々大変なのですが、とは言え、参加メンバーもかなりの猛者揃いで、お配りしたアンケートには非常に細かいインプレッションが多数書き込まれておりました。

 

 

今回は加水率ごとにうどんの職人が変化するので厳密な比較というのは難しいのですが、それでも小麦粉毎のそれなりの傾向の様なもの、というのは感じられたように思います。

ブラインドでの試食を終えた今回のイベントの参加者の方々の評価としては

多くの方が「さぬきの夢2023」の方が好ましく感じる

こういった結果になりました。

好印象の要因としては

「もちもち感を強く感じられる」

「風味が感じられる」

「粘りがある」

こうした意見が多くみられました。

この結果に関しては生産、開発に関わっていらっしゃる方も製粉会社の方も非常に喜んでおられました。

新製品の開発や流通に携わる方、それを材料として使用する職人、そうして出来上がったものを実際にお金を払って食べるお客様、こうした人たちが一堂に介しる機会というのは滅多にありません。

それゆえに参加した人たちの多くが「非常に有意義なイベントでした」と感想を漏らしていたのも印象的でした。こうした機会を作り出すことのできる環境があるということの意ありがたさを改めて感じた夜となりました。

 

 

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