一般社団法人日本うどん協会

コレぞ!香川ならでは!「うどん音楽祭」開催!

2024.10.23

コラム

こんにちは!

先日10月14日、祝日の月曜日に高松の、とあるうどん屋において「うどん音楽祭3」が開催されました。

 

 

まあ、その、とあるうどん屋と言いましても、私のお店「ヨコクラうどん」なんですけども(笑)イベントのタイトルが「うどん音楽祭3」となっているのでお分かりのように今回で3回目の開催となります。

イベントの主催を務められていらっしゃるのが地元香川を盛り上げるために日々様々な活動を精力的に行なっているロックバンドVIVASNUTのリーダー、山口正文さん。

山口さんは音楽活動の傍ら、ご自身の好物でもある「うどん」や「うどん店」を紹介するYouTube番組「山口正文の一口うどんツアー」の更新も日々行なっており、それがきっかけで県内のうどん屋の大将との交流が深まっていきました。

https://www.youtube.com/watch?v=g9XF8HudEmI&t=7s

「地元の音楽シーンと地元の香川を盛り上げたい」と常に考え続けている山口さんがうどん屋の大将との交流を重ねることで「うどん屋で開催する音楽フェスって何よりも香川っぽくて面白いんじゃね?」と言う観点から「うどん音楽祭」を開催する事になるのは極めて自然な流れだとも言えます(笑)

 

当日は10月にしては多少暑い日でしたが快晴で会場移動の際も気持ちよかったです

 

 

今年の春に「麺STAR BASH」と言ううどん屋やラーメン屋さんの店主を中心としたバンドやアーティストたちだけでライブを開催したエピソードもかつてこちらのコラムでご報告させていただきましたが、今回のうどん音楽祭においてもプロのバンドマンたちに混じってうどん屋の大将バンドが2組出演しております!それも2組とも全曲オリジナル曲で!(笑)

 

こちらはうどん屋バンド【Border Border mountains】
純手打うどんよしやの山下さん
ふるた食堂の古田さん
手打麺や大島の大島さん
麺匠くすがみの横田さん

 

世間を見回してみても「うどん屋でライブ」ぐらいまでは「まあ、あるかな?」程度には受け入れてもらえるかもしれませんけど、「うどん屋でロックフェス」その上「うどん屋の大将バンドが2組全曲オリジナル曲で出演」まで来ると流石にあまり例がないような気がします。

 

こちらもうどん屋バンド
【NUDE RUMA STARS】
清水屋の清水さん
三好うどんの三好さん
ヨコクラうどんの横倉

 

と言うよりも普通週末や祝日と言いますと、飲食店であるうどん屋は大抵、お店が忙しいはずですからロックフェスに参加するのが難しいという問題もあります。にも関わらず、いろんな手を尽くしつつ、思いっきり無理をしながらも(笑)各店舗の大将たちがロックフェスに集まってくれました。

「麺STAR BASH」開催の時もそうだったのですが、うどんファンにとっては大将たちが一同に会して普段決して見ることのできない楽器を演奏している姿を見る機会というのは非常に特別感があって嬉しいものと感じてくれるようで、毎回、非常に盛り上がってくれます。

また音楽ファンにとってはステージに立っている人たちがそれぞれお店ではうどんを作っていると聞くと、「今度行ってみよう!」とステージパフォーマンスをきっかけに本業のお店の方にも興味を持ってくれることがよくあります。そもそもライブ会場がうどん屋ですから、嫌でもうどんに関心を持たざるを得ない仕掛けになっています(笑)

そして、勿論、その逆も然りうどんファンが初めて「ライブ」を経験して当日出演したバンドのファンになるだけでなく、「ライブ」や「音楽」それ自体に興味を持ってそれ以降、ライブハウスにライブを見にいくようになった方も多くいらっしゃいます。

音楽ライブのような生身の人間のパフォーマンスを体験する事は他業種や他文化との交流を促す際には最も効果が高いような気がします。「百聞は一見にしかず」ですし、今回の会場のようにうどん屋というある程度小さな規模での交流というのが余計に親密度を深める雰囲気を作り出していたのかもしれません。

そして、うどん屋で開催する「うどん音楽祭」ですから、うどんがないことには始まりません(笑)これは第1回の開催時からイベント用に特別限定メニューが提供されるのが恒例となっております。そのメニューも他のうどん屋の大将たちが考案して、販売当日も他のうどん屋スタッフがその作成のお手伝いに集まってくれたりします(笑)

 

 

他のお店の大将たちが炭火焼肉を一生懸命に焼いてくれました!

 

音楽の方でいろんなお店の大将が集まってバンドを組むのと同様にうどんの方でも厨房の内外にいろんなお店の大将が集まってうどんを作ってくれてます。そして勿論、この日限りのメニューですので食事もスペシャル感の強いイベントとしてファンには喜んでもらっています!

 

イベント言てメニュー「隅に置けない炭火焼肉醤油」

 

サイドメニューにおいてはこちらもその日限定の「天ぷら」や「蒲鉾」の販売があったり、日本酒をうどんの出汁で割った(※それも違う2店舗のうどん屋の出汁を使用することで違いを楽しむようになったいた)「出汁割り」の販売などもあって飲食が目当てでこのイベントを楽しみにされている方もいるほどに毎回盛り上がります。

 

うどん屋の出汁で作る出汁割りも大好評!

 

とここまでは、過去2回の「うどん音楽祭」でも行われてきた内容なんですが、実は今年からライブの第2ステージを「ヨコクラうどん」から徒歩1分のところにあるカフェ「珈琲小屋PEN」さんの2階スペースに設けて2会場で音楽を楽しめるようにしました!

これは単純にイベントの規模を大きくするための取り組み、と言うよりもうどん屋1店舗で頑張るのではなく、業態や業種関係なく、エリアや地域全体を盛り上がりに巻き込んでいくための取り組みのきっかけにこの「うどん音楽祭」がなれればいいな、との想いから外部会場の設置を試みてみました。

今年一年だけの結果を見ると、運営上の効率やコストの面から考えると外部会場の設置はデメリットの方が多いのですが、エリアや地域を巻き込んでイベントを盛り上げていく取り組みの方向性としては間違っていないと思います。

長々と書いてまいりましたが、実はこうした細かい狙いや取り組み云々よりもっともっと重要なことは参加したお客さんは元より出演したバンドメンバーや運営スタッフが皆、終始、楽しみながら参加してくれていたと言う事実だと思います。

最後はうどん屋の大将たちが大集合して大盛り上がり!!

 

どんなイベントであっても作り手自身が楽しい、と思えないものには人は集まってきません。自分たちが楽しそうに作り上げた企画だからこそ沢山の人が喜んでくれるものになるのだと思います。

そういった意味においては今年のうどん音楽祭も大いに楽しんで盛り上がった最高のイベントだったと思います!

参加してくれた皆様、どうもありがとうございました!

そしてまだ未経験の方、来年は是非とも会場でお会いしましょう!

 

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